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日記

一人暮らしももうすぐ四年になるが、この部屋で年越しをしたことはないんだなーと思いつつ今住んでいる家を出た。

地元に帰って来た時の、知っているけど少しずつ変わっている光景の気持ち悪さ。大手の会社が建っていたところはまるっと流通の倉庫になっていた。実家から最寄りだったコンビニは更地になっていた。

自分が知る限りではレンタルビデオ屋だったところに最初から居たような顔をして建っている薬局で、今朝割ってしまったので捨てたアイブロウを買った。変わってしまった土地で見慣れたものが手に入るのはなんだか少しだけ安心した。

実家に帰り祖母の顔を文字通り見にいく。
少し痩せて弱ってはいたが相変わらず声が大きくて元気だった。

わたしの両親が同居してくれるから安心よ、と言う祖母に「困ったことがあったら両親じゃなくても、わたしでも、何でも頼ってね。」と都合よく言った後、実際に何か言われたところで力になりたくないと思ってしまう自分がいる。

これから先、介護という呪縛に囚われる母のことを思うと胸が苦しくなる。

逃げるように向かった自分の部屋は、家具はそのままだが食料品の段ボールが積み上がり、倉庫のようになっていて何とも言えない居心地の悪さを感じた。

変化は自然なことだが年々実家が遠くなっていくようだ。

#日記